アルツハイマー?
アルツハイマーについて
ネズミを使って実験
脳の糖分消費量・神経細胞の活動率・マウスがどれくらいの時間寝るか
ここでいうメタボリズムとは「代謝」のことを指す。
・グルコース注射(脳に変化をもたらすため)
→メタボリズムの加速・神経細胞活動の高まり・より長い時間起きていた
・インスリン注射(血糖値を下げるため)
→より高い神経活動とより長く起きて活動
アルツハイマーの兆候として知られる2つのうち1つを遺伝子操作で発現させたマウスの分析
・神経細胞中にアミロイドβタンパク質の固まりを持つ個体群
・tauというタンパク質を神経細胞中に持つ個体群
いずれの個体群も高い血糖値と低い血糖値に異常な反応
→脳内のタンパク質がアミロイドかtau(アルツハイマーに関係のあるタンパク質)かによる
アミロイドβ→高い血糖値下で脳のメタボリズムわずかに上がる
tau→高い血糖値下でメタボリズムは上がらない
いずれのケースも,神経細胞の活動は血糖に対して大きな反応をもはや返さなくなった
アミロイドβの場合もtauの場合も覚醒〜睡眠のサイクルに影響を与えているようである
アルツハイマーは日中の覚醒を司る脳の領域を破壊する?
・睡眠障害はアルツハイマー含む認知症の「一部」であって,もはや兆候ではない
・脳幹と視床下部は覚醒と注意力を司る
・通常であれば脳幹と視床下部にある3つの小領域はいずれも日中の覚醒を司る神経細胞が含まれている
・ところがアルツハイマー病で亡くなった人間の場合はtauが詰まっていた
・さらに3つのうち2つの領域では70%以上の神経細胞又はニューロンがなくなっていた
・アルツハイマー病の人間が夜に寝ているのに日中疲れを感じる理由の一つはtauによる脳構造の変異
・進行性の核上麻痺や皮質基底の変異などはtauを蓄積させる
しかし,tauが蓄積されていたにもかかわらず,このような脳構造変異で亡くなった人間の死んだニューロンは少なかった
→「アルツハイマー病の場合はなぜニューロンが多く死ぬのか?」は現在研究中
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